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水害学べるQRコード付き案内板 地元の小学生が動画で歴史を語る 岡山・倉敷市真備地区【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。西日本豪雨から7月で5年です。岡山県倉敷市の真備地区では、風化を防ごうと、水害の歴史を学べるQRコード付きの案内板を住民たちが設置しました。

 倉敷市真備町岡田に5月に設置された案内板。この地域の水害の歴史に関する説明文や明治時代の地図などが刻まれています。

 防災活動に取り組む真備地区の住民グループ「まび創成の会」が、岡山大学などと協力して設置しました。

(まび創成の会/森脇敏さん)
「真備町の水害の歴史に終止符を打ちたいんです。堤防の整備等のハード面は当たり前、ソフト面で何かできることはないんかと」

 案内板の最大の特徴は、QRコードが付いていることです。

 スマートフォンなどで読み込むと、地元の岡田小学校の児童5人が水害の歴史などを語る動画が流れます。

(児童が水害の歴史などを語る動画)
「甚大な被害をもたらした平成30年(2018年)の西日本豪雨の時には拝殿まで濁水が押し寄せていました」

(動画に登場する児童は―)
「怖い思いをした人がいっぱいいたと思うので、自分の声で案内板を作れてよかったなと思います」
「災害が起こった経験を生かしながら、今後犠牲になってしまう命を少しでも減らせるようにしたいなと思いました」

 真備地区は、1893年にも大洪水が発生したとされていて、昔から水害が多い地域として語り継がれています。案内板は、江戸時代に築かれたとされる堤防「水除堤」の上に建つ神社とお堂、合わせて2カ所にあります。

(まび創成の会/森脇敏さん)
「私は300年、500年、1000年もってもらいたいと思っている」

 まび創成の会は、今後も時代に合わせた方法で災害の記憶を風化させないようにしたいと話しています。

(まび創成の会/森脇敏さん)
「彼・彼女ら(岡田小学校の児童)がこういうことをやってくれると、将来があるから『おじいちゃんが小学生の時にこういうことをやったんだ』ということを孫にも教えてもらって、孫がまた子どもや孫にもと。そういうことを私は願っている」

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