岡山大学が、食道がん患者に対するウイルス製剤と放射線治療を併用した臨床研究の結果を発表しました。対象の13人中8人で腫瘍が消えたということです。
岡山大学は、2013年から食道がん患者を対象に、岡山大学が開発したウイルス製剤、「テロメライシン」と放射線治療を併用した臨床研究を行ってきました。
(岡山大学大学院(消化器外科)/藤原俊義 教授) 「放射線で傷ついたDNAをがん細胞は治そうとするが、我々のテロメライシンはその治そうとする機能をブロックする」
岡山大学によると50代から90代の食道がん患者13人を対象に臨床研究を行った結果、11人で腫瘍が縮小し、このうち8人はがんが完全に消えました。
手術や抗がん剤治療が難しい高齢患者に対しても、負担が少ない治療法として期待できるとしていて、今後も実用化に向けた試験を続けるとしています。