香川県警が外国人観光客が事件に巻き込まれたことを想定した訓練を行いました。ポイントは「言葉の壁」への対応です。
(警察官) 「被害者、中国語しか話せません。通訳お願いします」
訓練は、中国人観光客が男2人に切り付けられ、財布を奪われた、という想定で行われました。現場の警察官は、高松北警察署にいる中国語が話せる警察官に電話をつないで対応します。
香川県警には現在、外国語の通訳ができる警察官が35人所属していて、英語や中国語、ポルトガル語など6カ国語に対応しています。必要な場合はそれぞれの警察官につなぎます。
警察は、犯人の特徴や車のナンバーなどの情報から容疑者を割り出し、身柄の確保へ動きました。
(高松北警察署/海野秀一郎 刑事官) 「重要事件が発生した場合の外国人の方々への情報提供等も含めて、さらなる迅速・確実な情報提供ができるように考えていきたい」
香川県によると去年、県内で宿泊した外国人観光客は約52万7000人で、5年間で5倍以上に増えています。今年は、4月26日に開幕する瀬戸内国際芸術で、より多くの外国人が訪れることが予想されます。