岡山県玉野市の渋川海岸で今年も海事研修が始まり、子どもたちがカッターこぎに挑戦しました。
(記者) 「こちらは新しく作られたカッターボート、4代目おやしおです。長さは約9メートルで重さは1.5トン。これから30年はもつそうです」
毎年、岡山県内の小中学校、約330校が行う渋川海岸の海事研修です。17日は朝日塾小学校の5年生72人が参加しました。
(砂子寛己 指導員) 「一人一人が勝手なことをしていたら話が始められませんから、全員がこちらに注目する。できるまで待ちます」
「おやしお」で子どもたちの指導をしたのは、渋川青年の家の砂子寛己さん(28)です。
(砂子寛己 指導員) 「誰でも、苦しいことからすぐに逃げようとするのでそういう人にはなって欲しくないなと。苦しさを楽しみに変えてほしい」
海事研修の目的は、子どもたちに協調性や物事に全力で取り組む姿勢を学んでもらうことです。次第にこぐリズムが合ってきた子どもたちですが、体力はどんどん奪われていきます。
(砂子寛己 指導員) 「どれだけがんばれる、それでええ。人は大きく成長するかしないか変わってくるぞ。ええか、全員で悔いを残さんようにこいでいけ」
最後の力を振り絞ります。45分で約3キロをこぎ切りました。
(砂子寛己 指導員) 「最後までがんばったよな、やりきったな、それが大事なんです」
(小学生は-) 「やり遂げたって感じがすごかった」 「しんどいときは、がんばったらまた次やれるみたいないいことを言ってくれたから、勉強になりました」