2025年度の文化功労者に、備前焼作家で人間国宝の伊勢﨑淳さんが選ばれました。
(備前焼作家/伊勢﨑淳さん)
「備前焼しかなかった。それで功労者に選んでいただいて、感謝の気持ちでいっぱい」
伊勢﨑さんは、1936年、備前市生まれの89歳です。岡山大学の特設美術科を卒業した1959年から備前焼の細工物の名工といわれた父・陽山さんに弟子入り。
伝統的な作品から斬新なオブジェや陶壁まで幅広い分野で高い技術を発揮し、2004年には重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定されました。
(備前焼作家/伊勢﨑淳さん)
「あちこち自然界を見てヒントを得て、土をいらいながら、新しい形を生み出そうと、そういうような考えでやってました」
2025年7月に開館した備前市美術館の入り口には、伊勢﨑さんが一番の出来栄えと話すモニュメントが展示されています。
(備前焼作家/伊勢﨑淳さん)
「備前独特の作品に仕上げた。これは私自身、誇りに思っています」
そして、この先のさらなる制作に向けて意欲を示しました。
(備前焼作家/伊勢﨑淳さん)
「新しい新作をできたらやっていきたいな。どこまでできるかわかりませんけれど、それしか私に道はないので」