海に子どもたちの元気な声が響きました。みんなで心をひとつにして「カッター漕ぎ」などをする海事研修が玉野市の渋川海岸で始まりました。
研修初日の18日は3つの小・中学校あわせて262人が参加しました。
真庭市立蒜山中学校の生徒が挑戦したのは研修の目玉、カッター漕ぎです。長さ9メートル、重さ1.5トンのカッターを海に押し出してさっそく乗り込みます。
(記者) 「きょうは風も強く潮の流れもとても速いです。今、潮の流れに逆らって進んでいるため生徒たちは力いっぱいカッターを漕いでいます」
長さ4メートルの櫂(かい)を2人から3人1組でこぎますが、初めはなかなか進みません。それでも生徒たちは「よいしょ」と声をかけあい漕ぎ続けます。
この海事研修は集団行動の大切さや協調性を養ってもらおうとおよそ70年前から行われています。 およそ50分後、3キロの船旅を終える頃にはだいぶコツをつかんだようです。
海事研修は11月まで行われ今年は325校、およそ1万7000人の子どもたちが参加する予定です。
(参加した生徒は-) 「みんなで声を合わせてこぐときにだんだん速くなっていくのがすごく楽しかったです」 「みんなと一致団結して運動会とかそんなビッグイベントでみんなと協力してがんばれそうです」