陸上の女子マラソンの名指導者として知られる小出義雄さんが亡くなりました。 小出さんの教え子の一人、有森裕子さんが小出さんとの思い出を語りました。
(有森裕子さん) 「ああいう体調でよく頑張ったな。監督らしく頑張ったなと」
有森さんは小出さんと大学時代に出会い、中距離からマラソンの世界に転向しました。その後、バルセロナオリンピックとアトランタオリンピックで2大会連続でメダルを獲得。
バルセロナ五輪後の会見で小出さんはこう話していました。
(小出義雄さん) 「スタート前にみなさん応援してくれてるんだから、うれし涙を見せるのもいいけど、有森はやっぱりみんなに『ありがとう』って言って応えようや」
(有森裕子さん) 「ものごとに意味のないものはない。だからどんなことが起きても『せっかく』って思えって言われたことは、どれだけ故障してもそれに意味があるって立ち向かえた、監督からの一番の言葉です」