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岡山学芸館の部員108人を引っ張り続けた“背番号13”の主将が甲子園で初プレー「國近がいてくれたから、今のチームがある」

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 夏の甲子園、岡山代表の岡山学芸館は16日の3回戦で敗れました。大差がつく試合となりましたが、チームを引っ張り続けた背番号13のキャプテンがこの試合も笑顔と声で仲間を鼓舞しました。

 部員108人。チーム一丸となって戦った岡山学芸館。しかし、強敵・山梨学院の壁は高く、ベスト16で甲子園を後にしました。【岡山学芸館 0-14 山梨学院】

 どれだけ点差を離されても、ベンチからチームを鼓舞し続けたのは背番号13のキャプテン・國近泰獅。

 度重なるけがに泣かされましたが「チームのため」を貫き、3塁ランナーコーチと伝令に徹してきました。

(國近主将の父/秀典さん)
「大会前に、自分がプレーするのを期待していると思うけど、多分出るチャンスはない。それでも、自分は与えられたことをやり抜くという手紙をもらいました。ほんと誇りの息子です」

 7回ウラ。國近が代打で出場。果敢に初球をスイングしますが、センターフライに倒れます。

 國近はそのままファーストの守備に。

(岡山学芸館/國近泰獅 主将[3年])
「体に当ててでも、顔に当たってでもゴロが飛んで来たら止めようと思っていた」

 甲子園での初めてのプレー。2回の守備機会をしっかり捌き、笑顔でチームを盛り立てました。

 國近の声と笑顔は学芸館の「原動力」でした。

 試合後のミーティング。佐藤監督は選手たちの前へ國近を呼び出します。

(岡山学芸館/佐藤貴博 監督)
「國近ちょっと前来い。もうこいつだ。みんなもわかってるだろ? もうこいつが、國近がいてくれたから、今のチームがあるんぞ? あれだけ点数離れてても、『学芸館の野球やるぞ』って言って、ずーっと鼓舞して、ずーっと最後まで声掛けて」

(岡山学芸館/國近泰獅 主将[3年])
「ベスト8をずっと目指してやってきて、あと一歩っていうところで負けて、成し遂げられなかったことは悔しいけど、このメンバーで自分がキャプテンできて本当に良かった。みんなありがとう」

 共に戦った仲間たちも、主将へ感謝の言葉を贈りました。

(岡山学芸館[副主将])/佐藤滉起 捕手[3年])
「本当に登下校も一緒にしている中で、毎日楽しかったし、泰獅の笑顔見て、みんな元気出たと思うから、この思い出を忘れず、一緒に頑張っていこう」

(岡山学芸館[副主将]/青中陽希 投手[3年])
「泰獅はニコニコしてて、それで自分も元気もらって、練習も頑張れたし、試合終わった後も励ましてくれて、ここまで頑張れたから、最高のキャプテンでした」

(岡山学芸館/國近泰獅 主将[3年])
「本当に最高の仲間に出会えて、このチームでキャプテンができて本当によかった。将来の夢は、高校の教員となって、高校野球に携わって、指導者としてこの舞台にもう一回戻ってきたいと思います」

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