最初の撤去から、実に16年かかりました。香川県土庄町豊島で見つかった新たな産業廃棄物の運び出しが11日終了し、島から産廃が完全撤去されました。
(記者) 「現在、産廃の積み込みが行われています。長かった産廃の撤去が、ようやく終わろうとしています。」
新たな産廃約7トンの撤去は7月8日から始まり、11日の積み出しで、全ての産廃が豊島から撤去されました。 最後の産廃を積んだトラック2台が処分場から出て、豊島の家浦港から船で運び出され、香川県内の処理施設に向かいました。
豊島の産廃は2017年に完全に撤去されたはずでしたが、去年、新たな産廃約617トンが見つかりました。豊島産廃の撤去は2003年から始まり、これまでに91万トン余りが撤去処理されました。
新たに見つかった617トンの処理も始まっていて、香川県によりますと、豊島産廃全体の総数は、全ての処理が終わる8月中には分かるということです。
(廃棄物対策豊島住民会議/安岐正三 事務局長) 「ようやく今回、最後の産廃が出て行った。ある意味ほっとしているが、まだ、これからどうなるか分からないので」
(香川県廃棄物対策課/中塚久善 室長) 「廃棄物の処理自体は、今回、一定の区切りがついた。今後は、国の支援が得られる令和4年度(2022年度)に向けて、地下水対策をきっちりやっていきたい」