外出が難しい入院患者にワクワクする空間を届けます。香川県善通寺市の病院に映像投影技術を使った「水族館」が登場しました。
善通寺市の「四国こどもとおとなの医療センター」です。
(白戸ゆめのリポート) 「ここは病院の中なんですが中に入ると、魚たちの幻想的な夢の世界が広がっています」
大手情報機器メーカ、セイコーエプソンが社会貢献の一環として2015年に始めた「ゆめ水族園」です。全国各地の病院や特別支援学校を巡回しています。
各地の水族館で撮影した映像を「ファンタスカー」と呼ばれる移動型プロジェクション機器で、天井やスクリーンに投影します。
病院内をいろいろな種類の海の生き物がすいすいと泳いでいきます。耳をすますと…「ボコボコボコ」と音が聞こえ、まるで海底にいる気分に。
(セイコーエプソン/山本明彦 アートディレクター) 「水生動物にこだわっていて一個は生命感。もう一個は色の刺激とか、ダイナミックな動きとか、いろんな魚の色がきれいですよね単純に」
普段見ることができない景色に、皆さん思わずカメラを構えます。
(白戸ゆめのリポート) 「こちらの水族園は、目で見て楽しむだけでなく、こうして実際に魚に触れることで五感で楽しむことができるんです」
中には揺れるスクリーンがあり、子どもたちが映った魚を追いかけて布の手触りも感じていました。
(訪れた人はー) 「子どもが水族館好きなので連れてきた」 「(Q.お魚さん見てどうだった?)楽しかった」 「ストレスが相当病院内ではたまるのでこういうのはいいと思う」
(セイコーエプソン/山本明彦 アートディレクター) 「自然の映像に包まれた空間で、生き生きと豊かに、ワクワクしながら楽しんでほしい」
「ゆめ水族園」は、病室を出ることが難しい患者さんのために22日にかけて病棟内の各フロアも回ります。