使わなくなった学生服などを集め、子どもの貧困対策に役立てようと、高松市の信用金庫の店頭に回収ボックスが設置されました。
高松市の高松信用金庫レインボー支店には 9月2日から「学生服回収ボックス」が設置されました。早速、近所の住民らが使わなくなった学生服を袋に詰めて持ち寄りました。
(持ってきた人はー) 「中学生用の上着の制服です」 「きょうは制服と体操服を持ってきました、家ではいらないものなので、少しでも役に立てられればと思って」
高松信用金庫は、2015年の国連サミットで採択された「SDGs」、「持続可能な開発目標」への取り組みを進めています。 その活動の一環として今回、高松市で中古学生服の買取と販売などを行っている「さくらや」とタイアップしました。
「回収ボックス」はこれまで様々な企業に設置されてきましたが、企業の従業員向けではなく、一般客を対象にするのは、高松信用金庫が初めての取り組みとなります。
(記者) 「こちらが今回集まった学生服です、男子学生服、そして体操服、さらにはセーラー服など、たくさんの種類のものが集まりました」
仕組みはまず、店頭に設置された回収ボックスで古くなった学生服を集めます。そして、「さくらや」がその学生服の値段を査定し、その相当額を「子供の未来応援基金」に寄付。
寄付されたお金は、経済的に恵まれない家庭の子どものため、学習支援やこども食堂の開設などに使われます。
(サンクラッド[さくらやを運営]/馬場加奈子 代表取締役) 「まだまだ子どもたちが大変だっていう、貧困っていう部分でですね、知られていないところが多いんですね、 そういったところでは、企業の皆さんと取り組んでいくっていうのは、すごく大きなことだと思います」
回収ボックスは、高松市などの高松信用金庫17支店の店頭に9月末まで設置されています。
(高松信用金庫レインボー支店/村田太一 支店長) 「この日本にも、実は結構助けを求めている子どもたちがいますので、今回この取り組みがうまくいい方向にいってくれればいいと思っています」