8日に投開票が行われた衆議院選挙では、自民党が岡山県の4つの小選挙区の議席を独占するなど圧勝しました。その要因や今後の与野党のあり方について3人の専門家に聞きました。
自民党圧勝 「期待感」冷めないうちの選挙戦
今回の衆院選では自民党が歴代最多となる316議席を獲得し、単独で3分の2を超えました。地方政治や選挙に詳しい拓殖大学の河村和徳教授は「高市総理への期待感」が冷めないうちに選挙戦に突入したことを勝因の一つに挙げます。
(拓殖大学/河村和徳 教授)
「高市さんの人気というよりは、高市さんの期待がまだ終わってない中で選挙になり与党が選ばれやすかった」
さらに河村教授が指摘するのが「自民党の組織力」です。
岡山県議会の議員数をみると自民党の33人に対して、中道改革連合を結成した立憲民主党と公明党は合わせて10人です。河村教授は超短期決戦となった今回、この「組織力」が勝敗を分けたと話します。
(拓殖大学/河村和徳 教授)
「現場の指示徹底など最後は物量。地方議員の数=選挙での強さの源」
中道の惨敗 「成り立ち自体」に有権者の不信
衆院選の公示直前に結成した新党、中道改革連合は惨敗しました。
社会学者で日本大学危機管理学部の西田亮介教授は中道の「成り立ち自体」が有権者の不信感を招いたと分析します。
(日本大学危機管理学部/西田亮介 教授)
「本当は新党をつくったはずなのに2つの政党が選挙目当てで理念や政策と無関係にくっついたように受け止められてしまった点が大きい」
中道は、幹部やベテランが小選挙区で相次いで敗れ、公示前の167議席から49議席に激減しました。
(日本大学危機管理学部/西田亮介 教授)
「民主党政権時代の流れをくむような野党のあり方については、かなり民意が否定したというほかない。新しい方法を当然のことながら政治家も含めて刷新することが期待されているのでは」
巨大与党誕生で今後の国会運営は?
「巨大与党」の誕生で今後の国会運営はどうなるのか?香川大学の三野靖名誉教授は、野党のあり方を巡って香川の小選挙区で勝利した国民民主党代表の玉木雄一郎さんや中道改革連合の小川淳也さんらが鍵を握ると指摘します。
(香川大学/三野靖 名誉教授)
「3分の2を取った自民党に対して野党が分裂したままだともう自民党の言うままだと思うんですよね。だから本当は小異を捨てて大同につくということにもう一回立ち戻って、一緒になるかどうかは別にして、やはりもう少し大局的な視点から国民の政策なり生活を考えていくというところで合意形成をした方が生産的だと思いますよ」
また、有権者も高市政権に「白紙委任」したわけではないと政治に関心を持ち続けることが必要だと話します。
(香川大学/三野靖 名誉教授)
「あと2年半ぐらいでは参議院選挙もありますから、そういう合間合間での選挙でもやっぱり意思表示はできますので、やっぱり関心を常に持っておくということですよね」