「デザイン」という言葉が一般的ではなかった時代に香川県で生まれたデザイン、「讃岐モダン」を集めた展示会が高松市で開かれています。
高松市歴史資料館には1960年から80年代の作品が並んでいます。その斬新さや懐かしさから「讃岐モダン」と称されています。
当時、香川県では「デザイン知事」と呼ばれた金子正則元知事をはじめ、官民の垣根を越えて多くのアーティストが新しいデザインを生み出してきました。
展示されている作品の中には、猪熊弦一郎が手掛けた「和敬清寂」の原図があります。独特の形や色使いが特徴で、壁画自体は香川県庁の1階にあります。 また、瓦で作られた灰皿は、1967年にニューヨーク近代美術館のコレクションに加わるなど、当時のアメリカでもデザインが認められました。
「讃岐モダン」のあゆみを展示した企画展は11月4日まで開かれています。