香川県議会が「ゲームは1日60分まで」などの文言を盛り込んだ「ネット・ゲーム依存症対策条例」を賛成多数で可決しました。一部の議員が求めていたパブリックコメントの詳細が公開される前の採決でした。
「ネット・ゲーム依存症対策条例」は香川県議会が4月1日の施行を目指して検討を進めてきました。 この条例には、家庭でのルール作りの目安として、「18歳未満のゲームの利用は、平日1日60分、休日90分を上限とする」ことなどが盛り込まれています。
この条例案について県民などから意見を聞く「パブリックコメント」には2700件近くの意見が寄せられました。 84パーセントが条例に「賛成」するもので、「時間制限は子どもには大切」「基準を示すことで指導がしやすい」などの意見が寄せられました。
一方、主な反対意見は「時間制限の根拠がない」や「行政が介入すべきでない」などでした。しかし、検討委員会の委員にはパブリックコメントの概要しか示されていません。
検討委員会のメンバーを含む香川県議会の3つの会派は、詳細を公開するよう申し入れていました。 しかし、詳細が公開されないまま条例案は2月定例香川県議会の最終日の18日、議会に提案されました。
採決では、退席する議員もいましたが、賛成多数で条例案は可決、成立しました。 パブリックコメントの詳細は「採決後」となる18日午後1時から、検討委員会の委員14人のみに公開される予定です。