詳細が公開されないのは、異例だということです。香川県議会が4月の施行を目指している「ゲーム依存」の対策条例。3月12日に結果が公表されたパブリックコメントについて、条例の検討委員会のメンバーらが、その詳細を公開するよう求める申し入れを行いました。
申し入れを行なったのは、条例の検討委員会の委員を含む香川県議会議員10人です。大山一郎委員長宛の申し入れ文書を、委員長不在のため西川昭吾副議長に手渡したということです。
この条例案には、「依存症につながるようなゲームの利用は平日1日60分まで」という文言が盛り込まれています。
2月6日まで15日間実施したパブリックコメントには2700件近くの意見が寄せられ、84パーセントが条例に賛成するものでした。しかし、検討委員会で示された概要資料では、ほとんどが反対意見の内容を記したものでした。 また、最終案をまとめる議論は約20分ほどで終了したということです。
申し入れ文書では、「多様な意見を議論に反映させるためには、詳細な結果の検証が必要であり、条例の制定過程には透明性が求められる」として、詳細な結果の公表を求めています。
(香川県議会自由民主党議員会/辻村修 会長) 「賛成が8割を超えるとはいえ、300近い反対意見が寄せられたパブリックコメントは香川県では前代未聞であると。副議長におわたしして、公開には問題ないでしょうと受け取っていただきました」
条例案は18日の県議会で採決され、可決されれば4月1日に施行されます。