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「ゲームは1日60分まで」香川県議会のゲーム依存対策条例 賛成多数で可決

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 採決直前に一部の議員が退席しました。香川県議会最終日の18日、「ゲームは1日60分」などの文言を盛り込んだ条例案が提案され、賛成多数で可決されました。

(記者) 「これから本会議が始まります。県民から広く意見を聞いたパブリックコメントの詳細は公開されないまま採決を迎えます」

 2月議会最終日の18日、香川県議会には「ネット・ゲーム依存症対策条例案」が提案されました。  この条例には「家庭でのルール作りの目安」として、「18歳未満のゲームの利用は1日60分とする」ことなどが盛り込まれています。

 これまでに7回の条例検討委員会が開かれ、県民などから意見を聞く「パブリックコメント」には2700件近くの意見が寄せられました。しかし検討委員会では一部の意見を抜粋した「概要資料」しか示されず、委員会のメンバーらは「詳細」を公開するよう申し入れましたが結局、公開されないまま条例案が提案されました。

(自民党議員会/香川芳文 議員) 「パブリックコメントに寄せられた多くの意見についてほとんど検討が行われていないというのが実態ではないでしょうか」

(共産党議員団/秋山時貞 県議) 「非公開、議事録がないなど、県民不在の秘密会議とまで批判されています」

 18日は2人の議員が反対の立場で、1人の議員が賛成の立場で討論を行いました。また採決直前には、「リベラル香川」の議員8人が議場を退出し、混乱した中での採決となりました。

(香川県議会/大山一郎 議長) 「賛成の諸君のご起立を求めます。起立多数、よって本発議案は原案の通り可決致しました」

(リベラル香川/三野康祐 県議) 「いろいろな疑念があるわけですから、その疑念を払うように努力をしていただけたら、それが問題ないのであれば、我々も賛成したのではないかと思っていますやっぱり進め方に問題があるということで、苦渋の決断で退席させていただきました」


(検討委の委員長も務める 香川県議会/大山一郎 議長) 「これを契機にネット・ゲーム依存症についての周知であるとか啓発であるとか、いろいろなフォローができるような体制がこれから出来上がっていけばいいなと思っています」

 また18日は採決後の午後1時からパブリックコメントの詳細が14人の検討委員に限って公開される予定でした。しかし事務局からパブリックコメントの内容を口外しないよう通知があり、「情報が漏洩した場合、委員全員の連帯責任となる」旨の書類に署名するよう指示されたということです。

(条例検討委の委員/竹本敏信 議員) 「他の人にまで責任を負わせるようなものに署名はできない、異例というか異常」

 結局、委員の多くは18日、パブリックコメントを閲覧しませんでした。

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