ロープを使って人を救助をする「ロープレスキュー」。2月、倉敷市で海外のレスキュー隊も参加する競技会が開かれ地元・岡山県のチームも世界に挑みました。
2月、倉敷市の鷲羽山ハイランドで開かれた「GRIMP JAPAN」。ロープを使って人を助ける「ロープレスキュー」の技術を競う大会です。
「ロープレスキュー」は7人1組で行います。レスキュー隊が5人、要救助者役が1人、他のチームの審査などをするコントローラーが1人で構成されています。
カナダやベルギーを含む14チームが参加し、技術を披露しました。
(総社市消防本部チームリーダー/守安暁彦さん) 「外国チームはパワーそれからスピード、すごいっす」
高い場所から地面に落ちた人を引き上げるという想定です。岡山県からは総社市消防本部の有志で世界に挑みました。
事故の想定が10種類用意されていて、2日間で技術を競います。審査項目は安全性はもちろん、チームワークや声掛け、スピードなど9つの項目です。
鷲羽山ハイランド名物のバンジージャンプ台を使い下から上に引き上げる想定も。2日間で大会を見に来た人は約1000人。間近で見るロープレスキューの迫力をカメラに収めていました。
(見学に来た人はー) 「初めてこんなん見てああいう、ロープの使い方するんだなみたいなかんじですごい!」
要救助者を一度上まで引き上げ、そのまま真下に下ろして救助完了です。
制限時間は50分。
審査員からの振り返りでは… 「42分、どうですか?自分的にはもっと早くできた?」 「もうちょいいけましたね」 「いけたね、救助の確実性とか切り替えのタイミングを考えた構築(が必要)」
総社市で命と向き合い続ける消防士。この大会で救助への思いを新たにしていました。
(総社市消防本部/塒和憲 さん) 「やっぱり要救助者第一なのでそれをモットーに安心させてあげて、安全にスピーディーに救出していくことを目標にしていきます」
(守安暁彦さん) 「チームワークが強化されたなと思うのでこれは必ず生きる」