ロープを使った救助の技術を競う「ロープレスキュー」の国際大会で優勝した消防士が、岡山県総社市から表彰されました。
総社市役所を訪れたのは、総社市消防本部に勤務する消防士・林田章宏さん(46)です。林田さんは9月7日から10日まで、ベルギーで開かれたロープレスキューの国際大会「GRIMPDAY」で優勝しました。
その高い救助技術が市民のくらしに安全・安心を与えるとして10月7日、総社市から表彰されました。
(総社市消防本部/林田章宏さん)
「苦労というか、努力してきた結果が報われたということで、非常にうれしく思っています」
林田さんは、岡山・香川などの消防士たちで結成したチーム「JAPAN WEST 9PM」のリーダーとして大会に参加しました。大会にはヨーロッパ、北米・南米、アジアなどから24チームが参加していました。日本のチームが優勝したのは初めてです。
ロープレスキューとは、ロープなどを使いヘリや車が入れないような場所で救助を行う技術です。高いビルの上や、急な斜面、足場の悪い渓谷などで、より安全で迅速に救助することが求められています。
(総社市消防本部/林田章宏さん)
「国内で発生する災害も時代とともに複雑に多様化しておりますし、より困難性の高い救助事案も増えております。そうしたなかで、より高度な救助技術を提供できるように、私たちも日々アップデートして進化していく必要があると思います」
林田さんはこれまで、休みの日などを使って、個人で救助の技術を磨いてきました。今後は、これまでの経験や技術を、救助に携わる人たちに伝えていきたいということです。