筆1本で陶器に模様を描く「赤絵細描(あかえさいびょう)」の作品展が、高松市のデパートで開かれています。
(瀧川奈津希リポート)
「こちらの花瓶は風車の文様がびっしりと描かれています。虫眼鏡を使うと筆使いの細かさがよくわかります」
ベンガラを原料とした赤色の絵の具を使い、細い筆1本で九谷焼に絵付けをする伝統技法「赤絵細描」。
高松三越には米久和彦さんの作品約60点が並んでいます。20日から23日までは米久さんが会場で絵付けの実演を行っています。
一定の筆圧と速さで描く技術が必要とされていて、中には髪の毛ほどの細さの線もあります。
(作家/米久和彦さん)
「こんなことが人間できるんだ。こんなに細かく書く方がこの世の中にいるんだ。そういう思いでご覧いただけたら私もうれしいなと思います」