罪を犯した子どもたちの更生施設、少年院は全国に48あります。そのうち女子の施設は9。香川県丸亀市にある四国唯一の女子のための少年院、「丸亀少女の家」が施設を公開しました。
さまざまな被害経験者も…「丸亀少女の家」で生活する少女たち
「丸亀少女の家」には、現在15歳から19歳の10人の少女が生活しています。在院期間は、標準で約1年ほど。
施設に入る理由はさまざまですが、2019年に施設に入った9人のうち、窃盗が最も多い4人、他には覚醒剤や詐欺などが原因でした。
親族から暴力を振るわれていたり、深夜徘徊していて性的暴行を受けたりと、なんらかの被害経験を持つ少女も多いといいます。
(記者)
「寮の集団部屋には、1人に1つずつベッドと机が用意されていて、集団生活の中で、人への配慮や思いやりを学びます」
施設の少女たちは現在、新型コロナ対策として一人部屋で生活しつつ、社会で必要となる考え方や、態度を身に付ける生活指導や学校教育に準ずる指導、園芸やパソコンといった職業指導などを受けています。
(少女たちが書いた詩)
「もう一度学校に行きたい」
「介護士になりたい」
少女たちが書いた詩には自分と向き合って書かれた、強い決意がつづられていました。
7.1%が再び施設に…「やり直しができる社会」を
丸亀少女の家では、2017年に施設を出て、その後、2年以内に再び戻った人が、7.1パーセントいます。少年院から出てきた子どもたちを受け止めるためには、「やり直しができる社会」が求められています。
(丸亀少女の家/藤原尚子 院長)
「失敗しても、また次頑張ればいいよねという形で、子どもたちにはやり直したいという気持ちがあることを信じて関わっていただきたい」