香川県警は20日、未解決の3つの殺人事件について情報提供を呼び掛ける街頭活動を行います。
そのうちの1つ、香川県旧琴南町で起きた女子高校生の殺人・死体遺棄事件は発生から23年以上が経ちました。
警察官となった被害者の同級生が今の思いを語りました。
23年前、クラスメートが遺体で見つかった
(三豊警察署 交通課/白山大介さん)
「犯人が分かって検挙できるっていうことが、みんな望んでいることだと思います」
三豊警察署交通課で働く白山大介さん(40)は、事件当時、被害者のクラスメートでした。
1997年3月16日、旧琴南町、現在のまんのう町の山の中で当時、高校1年生だった真鍋和加さんが遺体で見つかりました。
死因は首を絞められたことによる窒息死でした。
警察は、前日の夜に三豊市のコンビニエンスストアでアルバイトを終えた真鍋さんを、何者かが車で連れ去り殺害したとみています。
(三豊警察署 交通課/白山大介さん)
「体育館でみんなで集まって、そこで先生から聞きました。みんなもうこわばって、身近なところでそういうことが起こるんだということで、大変大きなショックを受けたのを覚えています」
高校卒業後、白山さんは警察官になりました。23年前の出来事は、仕事に取り組む姿勢にも影響を与えています。
(三豊警察署 交通課/白山大介さん)
「人が亡くなるっていうことは、みんな大変大きなショックを受けますので、そういう悲しむ人が一人でも少なくなるようにと思っています」
10月27日、香川警察本部の那須修本部長が真鍋さんの遺体が見つかった現場を訪れました。
現場視察は、本部長が着任するたびに行われていて、この日は刑事部長らとともに改めて現場周辺を見て回りました
(香川県警察本部/那須修 本部長)
「23年というのは、正直申しまして、非常に長いというふうに考えております。被害者の方の無念、そしてご遺族の方のご心痛、こういったことを考えますと、私としても非常に重く受け止めなくてはならないのではないか、このように考えております」
「絶対に、諦めない。必ず事件を解決する」
(呼び掛け活動の様子)
「まだ犯人見つかってないんで、私母親なんですけど、もし何かありましたらどうぞよろしくお願いいたします」
香川県警は、毎年真鍋さんの母親、明美さんらとともに情報提供を呼び掛ける街頭活動を行っています。
3年前には真鍋さんが事件当時着ていた長袖のシャツを公開。最大100万円の懸賞金を掛け、延べ6万2000人の捜査員を投入してきました。しかし、事件はいまだ解決には至っていません。
(香川県警察本部/那須修 本部長)
「事件の解決のためには、県民の皆様からの情報提供、これが何よりも重要です。香川県警としましては、『絶対に、諦めない。必ず事件を解決する』そういった信念の下、引き続き捜査を続けてまいりたいと考えています」
香川県警は20日、真鍋さんの事件を含め、3つの未解決事件の情報提供を求める活動を県内4カ所で行います。
事件について気付いたことがある方は(【情報提供】0120-120-016)までご連絡ください。