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明治時代から続く伝統工芸の倉敷はりこ 来年の干支「丑」の人形作りが最盛期 岡山

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 2021年の干支、「丑(うし)」のはりこ人形作りが岡山県倉敷市で最盛期を迎えています。

 明治時代から150年余り続く、伝統工芸の「倉敷はりこ」。

 作業場では5代目の生水洋次さん(69)が色付けの作業を行っています。2021年の干支、「丑」のはりこ作りは10月中旬に始まり、11月ピークを迎えました。

(倉敷はりこ 5代目/生水洋次さん)
「(今年は)いろいろあったので、来年は牛のように力強い良い年になればと思って一個一個作ってます」

「倉敷はりこ」は全ての工程を手作業で行っていて、岡山県の郷土伝統的工芸品に指定されています。

 生水さんの作品が、年賀切手のデザインにも選ばれたこともあります。

(記者)
「こちらが昔作ったもの、こちらが今回の作品、デザインが少し変わっていますよね、表情もやわらかくなっている気がします」

生水洋次さん)
「怖かったら売れないんで、かわいらしい顔になるように考えて力強くちょっと上向いたくらいで俵を背負って。これ見たら元気が出ると思いますけど」

 定番のトラのはりこも。

生水洋次さん)
「本当のトラは耳が小さいでしょ、うちは耳、結構大きいでしょ。おもちゃですからね、やっぱりある程度かわいくないと」

 先代の父親と一緒に作業していたころは、干支のはりこを年に2000体以上作っていましたが、今は500体作るのが精一杯だそうです。

 生水さんの跡を誰が継ぐかはまだ決まっていません。それでも体力が続く限りは頑張りたいと話します。

生水洋次さん)
「手作りのぬくもりや心の温かさが伝わるような素朴で、みんなに喜んでもらえるものが作れたら」

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