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医師がいない離島に「医療」を…香川県・粟島でオンライン診療やドローン輸送の実証実験

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 離島に医療を届けます。常勤の医師がいない香川県三豊市の粟島に、医療体制を確保するプロジェクトが立ち上がり、オンライン診療やドローンなどによる輸送システムの実証実験が行われました。

 2月4日のオープニングセレモニーには三豊市や香川大学、ドローン物流ベンチャーの「かもめや」など14の団体が集まりました。

 これらの団体が協力して、離島への遠隔医療とドローンによる輸送システムの実現に向けた実証実験を行います。

 三豊市の粟島は、人口が183人、島民の平均年齢は77歳と人口減少と高齢化が進んでいて、常勤の医師はいません。

 オンラインでの診療や服薬指導、ドローンで医療品などを運び島民が暮らし続けられる環境づくりを目指します。

(三豊市/山下昭史 市長)
「各社さんが持っている技術であるとか、知見であるとかってものを総結集して、地域課題を解決する。小さくても、市民の方々が使える形にしていくっていうのが最初の目標」

(香川大学 瀬戸内圏研究センター/原量宏 特任教授)
「従来の遠隔医療では診断することに注目が注がれてきましたけど、薬をどのように届けるかそれも重要ですし、よい成果が得られましたら、香川県全体の離島に導入すると」

 2月5日は、オンライン診断を行う想定でドローンと車で心電計と薬を届ける実証実験を行いました。

(記者リポート)
「今から、医薬品を載せたこちらのドローンが10分かけて4キロ先の粟島まで飛び立ちます。(島にいる)患者さんがオンラインで診察を受けてから、およそ1時間半で、医薬品が手に届くことになります」

 さらに、運ばれた心電計を用いて診察を行い、血液を採取した想定で、帰りのドローンでも運搬実験を行いました。

(ドローン物流ベンチャー「かもめや」/小野正人 社長)
「本物の医薬品と医療機器を搭載した輸送は今回初めてで、非常にいい経験になりました。それぞれのこれまで用いてきた得意分野でそれぞれのノウハウを組み合わせることで、より生活に即した仕組みづくりにつながっていくのではないか」

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