早春の恒例行事「松のこも焼き」が19日、岡山後楽園で行われました。
午前10時、造園業者が松の木に巻かれたこもを1つ1つ取っていきました。「こも焼き」は、こもの中に誘い込んだ虫を3月の「啓蟄(けいちつ)」の前に焼く伝統的行事です。
ただ、岡山後楽園によりますと松を食害するマツカレハの幼虫は近年、ほぼ見られません。
こもの中ではキリギリスの仲間のクビキリギスや、ハエトリグモの仲間が冬を越していました。
集めたこもに火を付けると炎と煙が上がりました。2021年は新型コロナの感染対策のため、鑑賞エリアを設け、定員を20人程度にして実施しました。
(訪れた人は―)
「伝統的なものがたくさんありますので、非常に楽しみでいつも来てます。いよいよ春かなというふうに思っています」