夏の高校野球 香川大会が10日に開幕し、38校の熱戦が繰り広げられています。
その中で春の香川大会を制したシード1位の「英明」。
1年の秋から「背番号1」を背負う石河投手はそのエースナンバーと共に悔しさも、喜びも味わい成長を遂げました。
最後の夏もエースとしてマウンドへ
シード1位、英明。3年の石河大空は1年の秋から「背番号1」を背負ってきました。そのエースがゆえの、苦しくも大きな経験が石河を成長させました。
2020年の夏、マウンドに立つ石河の支えは……後ろを守る先輩たちの存在。
(英明/石河大空 投手)
「バックを守っている人はみんな先輩だったので、その分先輩が後ろから声をかけてくれたりとか、先輩たちの守備に助けられてきた」
高松商業との準々決勝。石河は5回までに7つの四死球を与え、コントロールの不安を露呈しチームは敗れました。
支えてくれた先輩たちの『最後の夏』を終わらせてしまいました。
(英明/石河大空 投手)
「自分自身が打たれて負けてっていう悔しい気持ちもあったしこれで『3年生がいなくなる』って。恩返しができなかったというか、3年生に対する思いっていうのが強かった」
夏が終わり、新チームでは主力のほとんどが後輩に。このことが石河の意識を変えました。
(英明/石河大空 投手)
「逆に自分が上級生で投げているわけなので、その分引っ張っていってあげないといけない。厳しい練習でも顔に出さず、態度に出さず、まずやり切る。しんどいとかつらいなぁっていうのを出していたら試合でもピンチの場面は切り抜けられなかったりするので、自分の気持ちをコントロールできるようにするっていうのは普段の練習から意識していました」
エースナンバーが支えた『精神面の成長』
エースナンバーが支えた『精神面の成長』。それは石河のコントロールの改善につながり、春の香川大会では高校に入って初めて公式戦で無四球完封を達成。
「背番号1」を堂々と背負い優勝に貢献しました。
安定感のある投球を得た石河最後の夏。まだ立ったことがない「聖地」をエースとして目指します。
(英明/石河大空 投手)
「最後なので絶対甲子園に行きたいっていう思いも自分もあるし、チーム皆もあると思うので、夏勝つということにこだわってやっていきたい」