新型コロナの影響でさまざまな業種が変化を強いられる中、ピンチをチャンスに変えようと取り組む店があります。キーワードは「接触機会の減少」です。
高松市の「パパベル 太田店」にはたくさんの種類のパンが並んでいます。この店が2021年7月に導入したのが、兵庫県の企業が開発した「ベーカリースキャン」です。
(中濱綾那リポート)
「注目するのはパンを識別する能力。色や見た目が似ているパンでも正確に識別してくれます」
導入の背景には、新型コロナ禍で人が接する機会を最小限にする狙いがありました。
(パパベル 太田店/藤井寿樹 工場長)
「コロナ対策で扱っている状況です。レジのスピードも早くなりましたし、お客様にも安心して買い物していただけていると思っています」
ベーカリースキャンで読み取ってセルフレジで支払いをするので、店員とお客さんが接するのは商品を受け渡す時だけです。
パパベル太田店によると、導入によって行列の解消やスタッフの負担軽減などにもつながっているということです。
2021年1月に高松市番町にオープンしたエッグタルト専門店「讃岐三白」。お店の横には……?
(中濱綾那リポート)
「新型コロナ禍で旅行に行けない今、少しでも旅行気分を感じてもらいたいと作られたのがお菓子の自動販売機です」
飲み物などの下にあるのは、全国各地のお菓子。今は福島県の桃を使ったゴーフレットなど3種類が売られています。
(ツジセイ製菓 営業部/大住怜央さん)
「最初は地元のオリーブを使ったパイや愛媛の伯方の塩ゴーフレットからスタートした。マイナスな新型コロナの状況ですけれども、逆に利用してお菓子を通して楽しんでもらえたらと思っています」
自動販売機の中身は1カ月ほどで入れ替えているということです。新型コロナ禍でも自動販売機のお菓子は売り上げが好調だということで、運営するツジセイ製菓は今後は四国全体に展開したいとしています。