香川県独立の父と呼ばれる中野武営の命日を前に、武営の玄孫が高松市にある墓にお参りしました。
高松市浜ノ町にある中野武営の墓にお参りしたのは、兵庫県に住む武営の玄孫の肇さんです。
武営の墓は東京にありますが、分骨され、故郷の高松にもあります。10月8日が武営の命日になることから墓参りをしました。
中野武営は幕末の高松藩勘定奉行の家に生まれ、明治から大正にかけて政治家や実業家として活躍。渋沢栄一の後を継ぎ、東京商工会議所の会頭を13年務め、渋沢栄一の右腕ともいわれました。
この間、明治維新後まだ独立していなかった香川県の設立に尽力し、「香川県独立の父」と呼ばれています。
(中野武営の玄孫/中野肇さん)
「コロナの関係でほとんど行けなかったので、いろんな方々に武営の墓を見ていただいたみたいで。結構な線香の数も出ていたので、かなりいろんな方から支持をされてるみたい。どんどん知名度が上がってきている」
肇さんは墓参りの後、8月にお菓子「武営さん」を作った和菓子店「かねすえ」を訪れ、包末会長にお礼を述べました。
(中野武営の玄孫/中野肇さん)
「非常に嬉しいですね。これで武営の名前がたくさん、いろんなところに出そうですね」
(かねすえ/包末招 会長)
「品の良い方で、さすが武営さんの血筋の方。ありがたいです。とにかく地域が盛り上がって、非常ににぎやかになってます」
中野武営についてはこれまでほとんど知られていませんでしたが、顕彰会が銅像を作る予定で募金活動を始めたり、名前が付いたお菓子ができたりするなど、その知名度も徐々に上がってきているようです。