衆議院選挙に向けシリーズでお伝えしている「#ジブンゴト~政治に一言~」です。
岡山・香川のさまざまな職業、立場の人にいま感じていることや政治に求めることなどをインタビューしています。
新型コロナウイルスの影響を受ける観光業。今回は航空会社から「在籍型出向」という形で岡山県庁で働いている女性の声を紹介します。
岡山県観光課の横山里菜さん(36)です。雇用を維持しながら他の企業に人材を出向させる「在籍型出向」の適用を受けて、今年4月から働いています。
この日訪れたのは、浅口市の手延べそうめんの会社。中国人観光客に映像通訳を使って手延べうどんの体験をしてもらうモニター調査を行いました。
横山さんはもともと航空会社で国際線の客室乗務員として働いていましたが……。
(航空会社から岡山県庁へ出向/横山里菜さん)
「第2子を出産して(職場に)戻ったのがコロナ禍だったので、既にフライトの数はすごく減っていて。フライトが日常的にできない、いろんな所に行けないっていうのはストレスになっていたかなというふうに感じています」
新型コロナウイルスの影響でフライトが激減しました。岡山空港でも、今なお国際便の再開のめどは立っていません。
(航空会社から岡山県庁へ出向/横山里菜さん)
「子どもと主人が岡山県に住んでおりまして、岡山から東京に毎回行くっていうことに不安もありましたし、岡山県庁で働く仕事に魅力を感じまして出向を選びました」
(打ち合わせの様子)
「かいつまんで必要な所を翻訳していただいて見せていただいたらすごく分かりやすいですし」
岡山県によりますと、在籍型出向に関わる経費を支援する「産業雇用安定助成金」の申請者は、2021年2月から9月末までで観光業に携わる人などを中心に171人いたということです。
新型コロナウイルスの影響で大きく変わった環境。しかし、横山さんはこの変化を前向きに捉えているようです。
(航空会社から岡山県庁へ出向/横山里菜さん)
「岡山県の魅力もこちらに来てたくさん知ることができましたので、それを社内にも広めて、少しでも機内でお客様とお話しする中で情報が発信できるような環境を整えていければ」
そんな横山さんが一票に込める思いとは。
(航空会社から岡山県庁へ出向/横山里菜さん)
「航空業界、観光事業者様ともにコロナ禍で苦しい状況を目の当たりにしておりまして、そういう事業をされている方たちがこれからも安心して事業を続けられるように応援して下さればうれしいなと思います」