時代とともに風化しつつあるハンセン病の記憶と療養所の「いま」を伝える写真展が8日から高松市で始まります。撮影したのは、俳優で、写真家としても活動する石井正則さんです。
(俳優/石井正則さん)
「これは長島愛生園ですね、収容桟橋。橋がかかってなかった時代に入所するみなさんが連れて来られた。2021年に行った時にはもっとなくなってましたね」
8日から始まる写真展「13(サーティーン)」では、石井正則さんが全国13カ所のハンセン病療養所を訪ね、大型のフィルムカメラで撮影した24点の写真を展示します。
(俳優/石井正則さん)
「ハンセン病という病気もコロナ差別みたいなものとリンクしてしまう面もあったので、今だからこそこれを届ける意味もあるんじゃないかと」
石井さんが活動を始めるきっかけとなった、高松市の大島青松園の解剖台。実物があまりに小さかったため、衝撃を受けたといいます。
(俳優/石井正則さん)
「世界全体が大変な時代に、どう生きるのかということを暗に教えてくれる方たちがいる場所であるというのは改めて強く感じているので、そういった思いを今まであまり知らなかった方につなげて、それを自分で肌で感じていただけて……というところにつなげていければいいなと思います」
石井正則さんの写真展は、高松市の瓦町フラッグ8階で1月8日から16日まで開かれます。