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香川県独立の父・中野武営 東京での功績と広がる顕彰

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 香川県独立の父・中野武営。今回は東京での功績と次第に広がりつつある顕彰活動についてお伝えします。

 江戸時代末期の高松藩勘定奉行の家に生まれた中野武営。明治維新後は中央政府に登用されます。その後、政治家となり「香川県の独立」に尽力しました。

(記者リポート)
「香川県の独立を果たした中野武営は東京で政治家として実業家として活躍します」

渋沢栄一とともに田園都市構想の実現などに尽力

 中野武営は盟友と言われた渋沢栄一とともに、明治神宮の創建や理化学研究所の設立、田園都市構想の実現などに力を尽くしました。

 田園都市構想は自然と都市の良いところを生かした上で、交通の利便性を図ろうというもので、渋沢栄一が委員長となり中野武営が田園都市株式会社の社長に就任しました。

(政治学者/佐賀香織さん)
「(中野は)東京馬車鉄道関西鉄道の資金面の立て直しを担当していた。恐らく同じように手腕をふるってもらえないかという依頼」

 中野武営らが取り組んだ田園都市構想は現在の東京・田園調布のたたずまいにその姿を見ることができます。

理化学研究所の設立も

 埼玉県和光市にある国立研究開発法人、理化学研究所。この設立にも渋沢栄一と中野武営が関わっています。

 大正2年(1913年)に高峰譲吉博士が東京・築地の精養軒で国民科学研究所の必要性について演説したことがきっかけで渋沢、中野らが動き、大正6年に農商務省から設立の認可が出ました。

(理化学研究所 広報室/室富田悟さん)
「いろんなことをしながら研究所の設立に向けて皆さん頑張っていただいているんですけど、その中に中野さんの名前が随所に出てきますんで」

 この頃の中野武営は東京商業会議所の会頭や東京株式取引所の理事長、さらに東京市議会の議長も務めていました。

次第に広まる顕彰の動き

 中野武営は日本を、東京を良くしたいとさまざまな事業に取り組み、70年の生涯を終えました。この中野武営の功績をもっと知ってもらい顕彰しようという動きは次第に広まっています。

 中野武営顕彰会と松平公益会は、2024年に中野の銅像を建てるために募金活動を始めました。

 募金と並行して銅像の制作も動き出しています。高松市出身で鹿児島大学で彫刻などを教えている池川直さんは日本芸術院賞や香川県文化功労者にも選ばれていて、銅像制作に意欲を見せています。

(中野武営の銅像制作/池川直さん)
「もう一度改めて(中野武営を)顕彰しながらそれにふさわしい銅像を作りたい」

 銅像は玉藻公園の周辺に設置される予定です。香川県独立の父・中野武営の功績を次の世代に伝えようという動きは次第に広がっています。



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