北京オリンピックで地元出身選手が快挙を成し遂げました。フィギュアスケート・団体に岡山県出身の小松原美里選手と、夫の尊選手が出場して日本が史上初の銅メダルを獲得しました。
フィギュアスケート・団体、日本は3位で最終日を迎えました。
メダルをかけた大一番に挑む小松原美里・尊組。その様子を美里選手の兄・小松原鉄平さんはテレビで見守りました。
(美里選手の兄/小松原鉄平さん)
「今までやって来たことしか出せないと思うので、いつも通りやって欲しい。この場面でいつも通りすることが本当に難しいとは思うんですけど。こちらとしては何かハプニングがないことを祈りながら、出来るだけいつも通り演技できるように祈るだけです」
努力を重ねて夢の舞台にたどり着いた小松原組がフリーの演技に選んだのは映画「SAYURI」の音楽。芸者・SAYURIがさまざまな困難にぶつかりながらも諦めず愛を成就させる物語です。
この音楽に、苦労してきた自分たちの競技人生を重ねて作り上げたプログラムです。
(実況)
「スリーターンで音をとってからの回転のツイズル、揃っています」
度々アイコンタクトを交わしながら、小松原美里・尊組はピッタリと息の合った演技を見せます。
リズムダンスでは硬さも見られましたが、この日は、しなやかで流れるような美しい演技を披露しました。
小松原美里・尊組はこの種目で5位。団体では3位につけます。
最終種目「女子フリー」で坂本花織選手がこの順位を守り切り、日本はこの種目初めてのメダルを獲得しました。
(美里選手の兄/小松原鉄平さん)
「日本初の団体戦のメダルに貢献できて、その一員であることは本当に素晴らしい。良くやったなと声をかけたい気持ちですね」
(小松原美里 選手)
「みんながノーミスという、そんなすごいことはないなと思います」
(小松原尊 選手)
「他の選手を見ながら元気をもらって、一緒に滑ることはとても光栄に思いました」
冬季オリンピックで岡山県出身選手のメダル獲得は、2010年のバンクーバーオリンピックで髙橋大輔さんが銅メダルを獲得して以来、12年ぶりです。