20日、香川県東かがわ市の地場産業「手袋」の縫製技術を、高松市の専門学校生が学びました。
高松市の吉田愛服飾専門学校で行われた特別授業には、服のデザインや縫製などを学ぶ16人の学生が参加しました。
指導したのは、東かがわ市の手袋メーカー「江本手袋」で50年以上縫製を手掛ける久米繁子さんです。学生たちは手袋の作り方を動画で見た後、実際にミシンで手袋づくりにチャレンジしました。
普段使用しているミシンと手袋用のミシンは大きさが違うので、学生たちは手袋用ミシンに慣れるのもひと苦労でした。それでも久米さんに教わりながら、なんとか縫いあげていました。
(学生は―)
「ちゃんと合わせてまっすぐに縫うという単純な作業でも難しい」
「ちょっとでもずれたら1回またほどかなくてはいけないから難しい」
指導を行った江本手袋では、手袋の縫製ができる社員は3人で、高齢化が進み、新たな職人の育成が課題になっているそうです。
(江本手袋 三代目/江本昌弘さん)
「手袋職人を守り育てるのが一番の課題になっています。すごく手袋のことを好きになってくれたりしたなと思っています」