JR四国の西牧世博社長は2023年春に、瀬戸大橋線を含めた四国管内の全ての路線で運賃を値上げする考えを明らかにしました。
(JR四国/西牧世博 社長)
「引き続き地域の基幹的公共交通機関としての役割を果たし続けていくためには、たいへん心苦しいところではございますが、ご利用のお客様にもご負担をお願いせざるを得ない」
10日の会見で明らかにしたもので、具体的な値上げ幅は今後、検討したいとしています。
理由については「新型コロナや人口減少などの影響で厳しい状況を想定せざるを得ない。安全を確保した上での収支改善には限界がある」などと述べました。
JR四国の2021年度の売上高は183億円でした。営業損益は202億円の赤字で前の年度に次いで過去2番目に大きな赤字となりました。
JR四国が最後に値上げをしたのは1996年1月です。値上げには国土交通省の認可が必要です。