香川県内の小学校では6月からプールの授業が行われています。子どもたちは感染症対策をとりながら授業に取り組んでいました。
高松市栗林町の栗林小学校の5年生の13日のプールの授業では、児童が海の事故に備えて背中でぷかぷかと浮く「背浮き」を教わったり、ビート板を使って25メートルを「バタ足」で泳いだりしました。
栗林小学校では、新型コロナの感染拡大を受けて2020年は中止したプールの授業を2021年に再開し、2022年も感染症対策をとりながら行っています。
高松市教育委員会は2022年5月、2021年と同様にプールの授業を行う場合は泳ぐときに距離をとることや、更衣室での密を避けることを各学校に求めました。
栗林小学校ではプール用の更衣室に加えて、空いている教室などを活用してスペースを増やすことで、少人数で着替えられるようにしています。
(瀧川奈津希リポート)
「プールサイドには白いマークが2メートルほどの間隔で貼られています。授業中これを目印に児童たちが立つことで密を避ける工夫がされています」
この他、対面にならないように一方通行で泳いだり、マスクを外した授業のため、会話を最小限にしたりするなどの対策がとられています。
冷たいシャワーを浴びるときも声を出すのをこらえます……。
(児童は―)
「きゃーって言いそうになるんですけど、ちょっと口をとめています」
「楽しかった。コロナ禍でも水に入れて気持ちいい」
(高松市立栗林小学校/大森志保 先生)
「水泳の学習は子どもたちが楽しみにしているものだし、命を守る観点からも大事にしたい学習。そこで感染するとまた今度できなくなることもありますので、友達と触れ合いはさせてあげたいけど、飛沫が飛ぶようなことは避けるように心掛けています」
KSBの調べによると、この夏、香川県では全ての市や町でプールの授業の実施を「可能」としています。