イオンの子会社でスーパーを展開する「マックスバリュ西日本」が肉や魚、総菜などの加工センターを新たに岡山市に建設しました。中国地方と兵庫県の約200の店の総菜などをこのセンターで一括して製造します。
12日、マックスバリュ西日本が内部を公開した「岡山総合プロセスセンター」。
肉や魚の仕入れから加工、惣菜の調理、店舗への配送までを行うもので約53億円かけて整備されました。背景の一つには、店舗で働くスタッフの人手不足や働き方改革があります。
マックスバリュ西日本が運営する「マルナカ高屋店」。
(松木梨菜リポート)
「売り場にはたくさんのお弁当やお惣菜が並んでいますが、これら半数以上が店内で作られているんです」
売り場には約500種類の惣菜やお弁当が並びますが、半数以上にあたる約300種類を店内で調理。早朝から店舗スタッフが加工・調理を行うため「働き方」が課題となっています。
(マックスバリュ西日本/藤原孝志 ゼネラルマネージャー)
「人材難というのが店舗にはございます。当センターから商品を供給することで、お店の働き方を変えて、お客さまには魅力ある商品を供給していくと」
今は、店舗で行っている仕入れから加工・調理、配送までを新しいセンターでは一括して行います。
魚の下処理を行う部屋では――。
(松木梨菜リポート)
「まずこちらの機械でウロコを取ります。こちらタイ専用なんですが、頭を切り落とす機械です。こちらに魚を入れると三枚おろしになって出てきます」
店舗のスタッフが行ってきた主な作業を機械が担い、一日に魚1トンの下処理を行う予定です。
自動で三角のおにぎりを作る機械は、1時間に1500個製造します。自動で揚げることができる機械では、1時間にエビの天ぷらを2000本揚げることができます。
センターは2022年9月に稼働予定で、新たに550人を従業員として採用する予定です。こちらで加工された肉や魚、総菜などはマックスバリュ西日本が運営する中国地方と兵庫県の「マックスバリュ」「マルナカ」など約200店舗に配送されるということです。
(マックスバリュ西日本/藤原孝志 ゼネラルマネージャー)
「弊社が出店している店舗の中心が岡山・広島・兵庫に集中しておりますので、その真ん中の岡山と店舗サポートをさせてもらって、お客さまに不便を与えないようにしたいと思っています」