子どもたちが夏休みの自由研究に取り組みながら海ごみについて学ぶイベントが高松市で開かれました。
瀬戸内海の海洋汚染を身近に感じてもらおうと香川県が開いたもので、小学生6人が参加しました。
子どもたちは、どんな種類の海ごみがあるかや、ごみが絡まったウミガメになりきって自力でほどく難しさを学びました。
また、子どもたちは、捨てられたプラスチック製品がより細かくなった「マイクロプラスチック」について勉強しました。大きさが5ミリ以下のマイクロプラスチックは海に住む生き物がえさと間違えて食べることがあり、生態系への影響が懸念されています。
(子どもは―)
「すごい生き物にとって危険なものだと分かった」
「海の生き物がかわいそうだと思った」
海ごみについて学んだあと、子どもたちは自由研究の作品作りに取り掛かりました。作るのはマイクロプラスチックを使った万華鏡です。
(荻津尚輝リポート)
「子どもたちは万華鏡に入れるマイクロプラスチック、自分たちの好きな色を選んで入れています」
(子どもは―)
「少し半透明で緑色のものがいいと思う」
「海ごみとは思えないくらいきれいでした」
香川県によりますと、県内の海には約500トンの海ごみがあるそうです。海ごみが分解されるまでには長いものだと数百年かかると言われています。香川県では、海ごみの回収活動や子どもを対象に海ごみに興味を持ってもらう取り組みを続けています。
(かがわ海ごみリーダー/谷光承さん)
「今の人たちが出したごみっていうのが、子どもたち・次世代にそのまま残っていくというのは非常に辛い問題。(自由研究の作品になることで)1つは多くの人に知っていただくきっかけになるかと思います。海ごみがなんなのかを調べていただいて、多くの方に知っていただくのはいいきっかけになると思う」