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なぜ?近視の子どもが増加 専門医が要因と対策を解説 香川

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 子どもたちの発育や健康状態などを調べる「学校保健統計調査」。香川県が2021年度の結果をまとめたところ、視力が低い子どもの割合が高くなっていることがわかりました。幼稚園は、視力1.0未満の割合が過去最高になりました。

 文部科学省が毎年行っている「学校保健統計調査」。香川県では149の幼稚園や小中高校の5歳から17歳が対象です。

 視力が1.0未満の子どもの割合は2021年度、「幼稚園」が29.4%とこれまでの調査で最も高くなりました。

 小学校の「視力が1.0未満の子どもの割合」は、最も高かった2020年度に次ぐ36.9%でした。

(香川県済生会病院/杉田江妙子 眼科部長)
「やはり近視のお子さんは増えてきていると思いますね。幼稚園のお子さんも増えている感じがしますね」

 近視が進む要因は「遺伝的なもの」と「環境的なもの」があります。

 香川県済生会病院の眼科部長・杉田さんは、近視の子どもが増えている理由は「環境的な要因が大きい」と考えています。特に、スマートフォンなどの画面をみる「距離」と「時間」に注意が必要だとしています。

(香川県済生会病院/杉田江妙子 眼科部長)
「コロナ禍で動画を見たりとか、お家の中で過ごして近くを見ることが多いことが影響していると思います。見るときの距離ですよね。あんまり近い距離で見てしまうと、近視だけでなく内斜視も起きてきたりする場合がある。なるべく30センチは離してですね、30分見たら20秒以上は遠くを見る。そういうのを気をつけていただくのが必要だと思います」

 子どもの視力は6歳から8歳にピークを迎えるとされています。

 視力が発達する時期に気を付けることは――。

(香川県済生会病院/杉田江妙子 眼科部長)
「2歳までは見ないようにしていた方がいいとか、小学校ぐらいまでは1日のうちで1時間以内にしておくとかは気を付けていたほうがいい」

 そして、「近視の進行」を抑えるためには「太陽の光」も大切だということです。

(香川県済生会病院/杉田江妙子 眼科部長)
「1日のうちに2時間以上外で遊ぶと近視の進行が抑制されると言われてるんですけど、現状を知るということで眼科に来ていただけたらと思います」

 文部科学省が子どもたちの目と健康を守るために出しているパンフレットでも、タブレットを使うときの距離や時間などについて注意を促しています。

(香川県教育委員会 保健体育科/宮崎彰 課長補佐)
「一人一台の端末もこれから必要な時代になってきますし、これからICTの時代になっていきますので、まずは文部科学省が推奨する取り組みを県としては進めていきたいと考えています」

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