11日は山の日――ということで、長年、山で動植物の楽しみ方を教えている岡山市の里山公園の職員に里山の魅力を聞きました。
岡山市街地から車で約20分、岡山市中区にある操山公園里山センター。操山は標高169mで、展望台や遊歩道などが整備されています。こちらで約13年間、里山の魅力を伝えている中原純加さん(49)に話を聞きました。
Q.夏山の魅力とはどんなところですか?
「山に入ると木陰がたっぷりあるので、外のアスファルトを歩くより熱中症対策にいいと思う」
山に入る際には服装に気を付けてほしいといいます。
「暑いですが虫対策、安全対策のために長袖を着用する」
さらに帽子も必要ということです。
「上からの落下物もあり、ハチなどに頭皮を直撃されると怖い。もちろん日よけにもなる」
さっそく山の中を歩くと――。
(操山公園里山センター/中原純加さん)
「この右の奥の方、セミが鳴いていますね」
音を頼りに探してみると……、「ツクツク ボウシ ツクツク ボウシ」。
ツクツクボウシです。近くにはアブラゼミも見られました。
園内では、夏に花を咲かせる樹木も楽しめるということで行ってみると――。
日当たりのよい場所に生えるクサギは岡山県内全域でみられ、吉備中央町では郷土料理として食されています。
葉のにおいが「臭い」ということから「臭木(クサギ)」と名付けられていますが、その花は……
「花はいいにおい。葉っぱは臭いというが、私はそうは感じない」
においの感じ方は人それぞれのようです。
夏に見られる動植物を求めて里山を歩いてみてはいかがでしょうか。