香川県丸亀市の高校で保育士の仕事の魅力を知ってもらうための出前授業が行われました。
丸亀市の飯山高校で行われた出前授業には、保育の授業を選択している2年生11人が参加しました。
講師を務めたのは、お絵描きなど子どもの「造形活動」について研究している高松大学の佐々木啓祐准教授です。
生徒たちは、子どもが感性や創造力を養うための遊びの1つとして「泡を使った作品作り」を体験しました。
(宮川周三リポート)
「泡を出した直後は立体的な作品ができあがります。そして、泡がはじけると絵になるんです」
絵の具、洗濯のり、台所用洗剤を混ぜた水をストローなどを使って、画用紙に吹きかけるだけで作品が出来ます。佐々木准教授によると、子どもの能力に関係なく誰でも楽しめるので、人気の遊びだということです。
(参加した生徒は―)
「楽しいです。泡がはじけるのを待っている間がどんな絵になるかなって楽しみになります」
この出前授業は香川県が主催したもので、高校生に保育士の仕事に興味を持ってもらい、人材の確保につなげるのが狙いです。
厚生労働省のまとめによると、香川県の待機児童は2022年4月時点で19人で、2021年より10人減っています。
県によると、香川の保育士の数は増加傾向にあるものの、地域によっては確保が難しいのが現状だということです。
(参加した生徒は―)
「子どもたちが見たら、ずっと泡を出したりとかしてそうだなと思いました」
「地元の小さい子とかと一緒に家でも出来るなと思いました」
(高松大学 発達科学部/佐々木啓祐 准教授)
「教える側が楽しくなければ、子どもたちが楽しくないと思うんですよね。大人の我々も、これはおもしろいぞという気持ちになる教材を開発することが大事なのかなと思います」