香川県高松市中心部の商店街を、最先端の「デジタルアート」などで埋めつくそうというイベントが開かれています。
10月9日に高松市の田町、常磐町、南新町の3つの商店街で始まったイベント「Setouchi Art Jack」です。
(イベントを主催/香川智彦さん)
「商店街中をミュージアムにしてしまおうということで。大人の文化祭ですね。大の大人が私利私欲を置いておいて遊び倒そう」
紹介しているアート300点のうち、200点はデジタルアートです。専用アプリをインストールし、商店街に設置されたポスターやフラッグをスキャンすると、AR(拡張現実)によるデジタルアートが現れます。
「NFT」と呼ばれる技術で、複製や偽造ができなくなっていて「資産価値のあるデジタルデータ」とも言われています。そのため、鑑賞した人は、絵画など通常のアート作品のように、購入することもできます。
高松市中心部での「最先端の技術」を使ったアート展。高松市出身の写真家で、イベントを主催する香川智彦さんは、瀬戸内国際芸術祭などで香川県に来た人は、ぜひ、商店街に足を伸ばしてほしいと話しています。
(イベントを主催/香川智彦さん)
「(高松に)泊まることはあっても、遊ばず帰っちゃうとか、素通りされている感はいろんな方からお聞きしているんです。それはもったいないと正直思っています。サンポートのところだけじゃなくて、こっち(中心部)にも来てよ」
「Setouchi Art Jack」では、3つの会場で県内外のアーティストや学生の作品も展示しています。期間中はライブペインティングなどのアートイベントも開かれるほか、専用アプリを活用し、商店街で使えるクーポンを販売するなど、商店街の活性化も目指しています。
(イベントを主催/香川智彦さん)
「僕は高校が近くなので、このあたりで遊んでいましたけど、その時は一番にぎやかな時だったと思うんです。昔に戻らなくていいけど、また新しい形になればいいと思うんですけど、またここで遊びたい。もう一度遊び場を、もう一度自分のふるさとを、そんな気持ちがすごくあります」
「Setouchi Art Jack」は10月23日まで開かれています。