昔と未来の讃岐うどんを食べ比べる、ちょっとユニークな試食会が香川県坂出市の製粉会社でありました。
坂出市の製粉会社・吉原食糧が、時代とともに変化してきた讃岐うどんの食感を多くの人に楽しんでもらおうと、2007年から企画している「さぬきうどんタイムカプセル」です。11月3日に3年ぶりに復活することになり、10月27日に試食会がありました。
今回は99年前「大正時代のうどん」と「近未来のうどん」が提供されます。原料に使う小麦は、いずれも香川県産小麦「さぬきの夢」です。
「大正時代のうどん」は県内に残る文献をもとに石臼で挽きました。胚芽などが残っていて、色は少し褐色で、いわば「大正時代のうどんの復刻版」です。
一方、「未来のうどん」は、香川県産の2種類の大麦を半分近く使用。吉原食糧によると、大麦は、水溶性の食物繊維が含まれ、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能があり、現代人に向けた「健康志向のうどん」です。
(記者リポート)
「見た目にはよく似たうどん。食べ比べてみたいと思います。99年前のうどんは少しにおいがありますが、とってももっちりしておいしいですね。そして未来のうどんです。もっと柔らかくておいしです」
(吉原食糧/吉原良一 社長)
「昔の人はこういう風においしいものを食べてたんだ。健康だし繊維質も多いし。香川県の裸麦、大麦の一種なんですけど、これは全国で第2位の生産量なんです。そういう大麦の機能と小麦粉のおいしさと合わせて、おいしくかつ健康にいい、そういう未来系さぬきうどんができるじゃないかという発想で今回作って提案してます」
11月3日午前10時から、坂出市の吉原食糧でそれぞれ1000杯のうどんの食べ比べができます(1杯 100円)。