ニュース

香川県独立の父・中野武営の研究者がゆかりの地「若一王子神社」へ

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 「香川県独立の父」と言われる中野武営。その研究者が10月、高松市を訪れゆかりの地を巡りました。

 10月、高松市を訪れたのはフェリス女学院大学の講師で政治学者の佐賀香織さんです。香川県出身の佐賀さんは、「中野武営」の研究を続け、本も出版しています。

 中野武営は明治から大正にかけて政治家や実業家として活躍し香川県の独立に力を尽くしました。

 高松市の若一王子神社の近くには、中野武営の生家があったと言われています。

(政治学者/佐賀香織さん)
「寄進している人の石碑、ココに名前が……これですね五拾圓也・中野武営とあります。だいぶ腐食が進んでいて、明治42年1月とあります。東京で活躍していた東京商業会議所会頭のころです。幼いころに過ごした場所でもあるし、かなり信心深かったいう事なので、寄進されたのでは。幼い時からこの神社で遊んでいたというエピソードもあります」

 神社には中野武営が寄進したことを示す碑のほか、中野武営が揮ごうした石碑があります。

(政治学者/佐賀香織さん)
「中野自身は、香川県の近代化に関してはかなり大きな影響力を持った人間と位置付けている。中央に関しては、中野がハンドリングしていくというよりも、もう少し著名な方々のサポートをしていくという形、民間の力で近代化して行くのを支えた人物」

 翌日、佐賀さんは香川県経営者協会のメンバーに向けて講演し、実業家や政治家としての中野武営について語りました。出席した経営者らは、香川の経済的基盤を築いた中野武営の話を熱心に聞いていました。

(四電エンジニアリング/原田雅仁 社長)
「中野武営の存在については、2、3年前にある人から紹介を受けて知ってたけど、意外と県民があるいは市民が知らないということで、私自身もきょう聞いた事を情報発信していきたい」

(中野武営顕彰会/佐伯勉 会長)
「大変興味を持たれて聞いていた。特に経営の方は影響力が大きいから、そういう方に知ってもらうと、周りにどんどんと伝えてくれる非常に良かった」

 「香川県独立の父」中野武営を巡っては2024年に銅像を作るために募金活動が進められています。また県外でも中野武営を取り上げた展覧会が開かれています。

 まだ広く知られているとは言えませんが、中野武営の顕彰活動はここ数年、さまざまな広がりを見せています。

関連ニュース

あわせて読みたい

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース