古代吉備の王が眠る石室の発見につながるかもしれません。発掘調査が進められている岡山市の造山古墳を大森市長が視察しました。
(岡山市教育委員会 文化財課/草原孝典 参事)
「この下に主が眠っている可能性が出てきた」
10月から市の教育委員会が発掘調査を進めている岡山市の造山古墳です。後円部の頂上で発掘調査が行われるのは初めてです。
造山古墳は5世紀の前半に造られ、全長は約350m、全国で4番目の規模の前方後円墳です。
今回の調査では、深さ約80cmの場所から、南北に並んだ一辺40cmほどの板状の石「板石(いたいし)」が5個発見されました。
教育委員会によりますと、板石が香川県産の安山岩でできていることから、この場所が古代吉備の王が眠る石室の可能性があるそうです。
(岡山市教育委員会 文化財課/草原孝典 参事)
「埋葬施設である石室であるとか、石棺であるとか、そういったものが埋められているんだろうと。その下の埋葬施設というのは、完全に保存されている可能性もあるのかな」
(岡山市/大森雅夫 市長)
「すごいですよ。1500年前のものが手つかずで残っている。もっともっと多くの観光客に来ていただいて、楽しめる拠点になるんではないかと」
2022年度の調査は12月中旬まで行われ、11月末には一般公開される予定です。