日本人の食文化や調理の歴史を紹介する企画展「食を料(はか)る」が岡山市で開かれています。
会場には縄文時代の調理器具、ドングリなどの木の実をすり潰す「すり石」と「石皿」が展示されています。すり潰した粉をこねクッキーのように焼いて食べたということです。
岡山県古代吉備文化財センターで開かれている企画展では、県内の発掘調査で出土した縄文時代から江戸時代までの調理器具など約50点を展示しています。
展示されている弥生時代の高坏(たかつき)という器。弥生時代の日本人は一つの器を大勢で利用し、手づかみで食事をしたということです。個人の器に取り分けたのは古墳時代からということです。
企画展では切る、蒸す、盛るなど、料理の手順に沿って、さまざまな調理器具が紹介されています。
(県古代吉備文化財センター 調査課/団奈歩さん)
「調理技術の変化とかが遺跡から出た土器とか石器を通して分かるというところを見てもらえたらなと思います」
他にも岡山城の城下町跡で見つかった魚の骨などが展示されています。
企画展「食を料る」は、11月3日まで開かれています。