注目の試合が27日に迫っています。サッカーのFIFAワールドカップ2022。23日に強豪・ドイツを破った日本は、決勝トーナメント進出のカギを握るコスタリカとの試合に臨みます。そのコスタリカ、実は岡山市と関係が深いんです。
(街の人はー)
「(Q.コスタリカ戦は見る?)見たい。勝ってほしい」
「勝ってほしい。(Q.予想は?)2-0で」
グループリーグE組、日本の次の対戦相手、コスタリカ。第1戦ではスペインに大敗しています。
そのコスタリカは、北米大陸と南米大陸のほぼ中間に位置し、面積は四国と九州を合わせたくらいです。その首都、サンホセの公園にはなんと、「桃太郎像」があります! JR岡山駅前のものとそっくり。
サンホセと岡山市は1969年に姉妹都市縁組を結んでいて、この桃太郎像はその30周年記念で岡山市が贈ったものです。
(記者リポート)
「岡山市役所では交友関係がある都市や地域の民芸品などが並べられています。そしてサンホセ市の民芸品もこちらに並んでいます」
そもそも岡山市とコスタリカのサンホセがなぜ姉妹都市になったのでしょうか。
(岡山市 国際課/金子万利奈さん)
「アメリカのサンノゼ市と姉妹都市を結んでいて、サンホセとサンノゼ同じつづり(San Jose)ということもあって3都市で交流をしたらとてもユニークでないかという話があってサンホセ市とも姉妹都市提携を結んだ」
大森雅夫市長も2019年に姉妹都市50年を記念してサンホセを訪れています。
(岡山市/大森雅夫 市長)
「コスタリカファンの1人。みなさんフレンドリー。自然が非常に豊か。真っ赤なカエルとか、クロザルは木の上で遊んでますし、ワニまでいました」
しかし、サッカーとなると話は別です。
(岡山市/大森雅夫 市長)
「コスタリカのファンといっても、そりゃ日本に勝ってもらいたい」
JR岡山駅前には――。
(記者リポート)
「こちらのカフェ、名前はなんと『サンホセ』になっています。いったいなぜなんでしょうか」
ギャラリー&カフェ「サンホセ」は、岡山市とサンホセが姉妹都市縁組を結んだ1969年に開店しました。
(サンホセ/河原馨さん)
「この店を始めるときに名前を考えていた。ラテン語好きで。ラジオで『姉妹縁組を結んだサンホセと』と聞いてすぐ飛びついた」
店主の河原馨さん(85)は1973年にサンホセを訪れ、店には当時集めた民芸品も展示しています。
河原さんは高齢などを理由に12月24日で閉店を決めていて、これまでの恩返しの思いも込め、ワールドカップで日本かコスタリカが勝った翌日にはコーヒー1杯を無料で提供するということです。(第2戦は引き分けでも無料)