岡山空港で、飛行機の事故を想定した大規模な訓練が4年ぶりに行われ、空港の職員らが、緊急時の対応を確認しました。
(記者リポート)
「訓練では、事故が発生してから約15分ほどで川崎医科大学付属病院からドクターヘリが到着する想定となっています」
岡山空港で行われた訓練は、バスを飛行機に見立てて行われ、空港の職員や消防、警察、医療関係者ら約180人が参加しました。
強風で着陸に失敗し、機体から出火、30人の負傷者が出たという想定です。
感染予防のため、人形を負傷者に見立て、消防隊員が消火した機体から助け出します。続いて、空港の職員らが担架を使って救護所へ運びます。
救護所では、DMATの医師や看護師らが、治療の優先度を判断するトリアージを行い、緊急度の高い人をドクターヘリに搬送しました。
今回のような大規模な訓練は2年ごとに実施されていますが、新型コロナの影響で前回は中止となりました。
岡山空港の2022年4月から10月までの利用者数は、約47万5500人で、2021年1年間の利用者数をすでに上回っています。また、国際線の再開をめざし、検疫体制の整備を国に要望しています。
(岡山県岡山空港管理事務所/桑原宏 所長)
「想定していたところとはちがっていたケースもあるかと思いますので、次の訓練の改善やマニュアルの改善につなげていきたいと考えています。空港にとってお客様の安全・安心が一番大切なことでありますので、国際線の再開に向けまして今以上に安全で快適な空港にしていきたいと考えています」