デジタル地域通貨により市内の消費拡大を狙います。岡山県真庭市は5日からスマホアプリを活用した新しい電子マネーの運用を始めました。
（記者リポート）
「初日のきょうは本庁舎内に現金チャージ機と模擬店が設置され、デジタル地域通貨の利用の体験できるようになっています」
運用が始まったのは真庭市だけで使える電子マネー「まにこいん」です。真庭市と中国銀行、トマト銀行、真庭商工会が主体となって運営します。
使い方は簡単です。利用者はまず専用のアプリをスマホにダウンロードします。
そして市内に設置されたチャージ機やセブン銀行のATMなどで現金をチャージして、飲食店や商業施設などでキャッシュレス決済を行うと、1％のポイントがつくという仕組みです。
一方、加盟店側は無料で作ることができるQRコードを置くだけでキャッシュレス決裁に対応することができます。
多くの人に使ってもらうため、1月5日から2月末までは1人5000ポイントを上限に、利用額の20％が還元されるキャンペーンも始まりました。
（訪れた市民は―）
「1万円で2000円ですか、戻ってくる。やっぱりそれは魅力がありましたから、若い人には負けとられんなという感じで、それでやってみよういう感じで」
（加盟店[ガソリンスタンド]）
「どんどんダウンロードしてですね、来店いただければと思うところがひとつでありますし、地域限定ということで、ポイントとかいろんなところにも配慮していただいているので、真庭市民にとって使い勝手のいい大変便利なQRコード決済になればいいなと思っております」
地元の人や観光客に買い物や飲食で「まにこいん」を使ってもらい、市内の事業者の売り上げ増加につなげることが狙いです。
また、新年度以降は、税金や水道料金の支払いなど、公共サービスでの活用も目指しています。
（真庭市／太田昇 市長）
「地域内でお金が流通するというか回っていく。1％通常のポイントが付きますから、真庭市以外の人ももちろん使えますから、地域の活性化にもより役立つなと思っています」
