銅や銀などできらびやかな文様を描いた中近東の瓶やタイルを集めた展示会が、高松市の四国村で開かれています。
四国村ギャラリーで開催中の「ラスター彩陶器展」です。
「ラスター」とは「光沢」「輝き」という意味で、焼きものに銅や銀などの装飾をほどこしたものです。
20cm程の「ラスター彩文字植物文柑子口瓶」はイランで12世紀ごろに使われていたもので、金は使わず、銀や銅の顔料で植物の文様が散りばめられています。
長さ30cm程の「ラスター彩鹿文星形タイル」は同じくイランで、13世紀ごろ、墓の装飾に使われていました。周りに描かれている文字は、イスラム教の聖典「コーラン」の一節です。
会場には、イランで12~13世紀に黄金期を迎えた後、姿を消して、「幻の技法」と言われていたきらびやかな陶器などが62点展示されています。
この展示会は2月26日まで高松市の四国村ギャラリーで開かれています。