「宇宙一面白い公共交通」をテーマに、2022年1月からユニークな企画バスを走らせてきた岡山市の両備ホールディングスが、最後の企画バスを発表しました。子どもたちがよろこぶ仕掛けとは――。
(記者リポート)
「こちらではバスを運転する気分を味わえます。出発進行!」
こちらの特別席には、実際に使われていたバスのハンドルやメーターが取り付けられ、運転席がリアルに再現されています。
両備ホールディングスが発表した運転手の気分が味わえるバスです。子どもが何度でも乗りたくなるよう、社員がアイデアを出し合い企画しました。
カプセルトイの販売機を設置したり、整理券を取り放題にしたりと、さまざまな工夫が盛り込まれています。
両備ホールディングスは新型コロナの影響などで減ったバスの利用者を増やそうと、2022年1月からさまざまな企画バスを走らせてきました。
(在間隆真リポート)
「座席の後ろや天井まで、バス中が緑に包まれています」
(記者リポート)
「乗車時の整理券がおみくじになっているんです。あ、私は大吉だ。やったー!」
企画したユニークなバスは今回を含めて12種類、今回が最後となります。
(両備ホールディングス/松田敏之 社長)
「このままいくと公共交通は地方からなくなる現実があるが、皆さまに公共交通の実態を知ってもらったり、われわれが汗をかくことで、お客様に選んでもらえる乗り物になることで公共交通を未来に残していきたい」
両備ホールディングスによりますと、企画バスの乗車人数は一般の車両よりも約8%多いということです。(同一路線で比較)
運転手気分が味わえるバスは、2月11日から岡山―西大寺線で土曜・日曜に運行します。※運行の終了時期は未定。