高松市は2022年6月から廃棄されるうどんを「発電」に生かす取り組みを始めています。実験の拡大に向け、3社目の事業者と協定を結びました。
廃棄うどんを提供する協定を結んだのは、高松市と高松市牟礼町のうどん店「山田家」のギフト用のうどんを製造・販売する山田家物流です。
山田家物流は今後、1日に約20kgのうどんを実験のために提供する予定です。
(山田家物流/山田康介 社長)
「目の前を通り過ぎていく、まだ食することができる廃棄のうどんに関して、すごく心が痛かったのが、ちょっと軽くなった気はしますね」
高松市の東部下水処理場では、下水処理の過程で出るガスを燃料に使いバイオマス発電をしています。
高松市は2022年6月から、廃棄うどんを下水の汚泥に混ぜて、ガスの発生量を増やす実験を行っています。ガスの発生量を1割増やすためには、現在1日50kg程度投入しているうどんを、1.2tまで増やす必要があるということです。
事業化に向けては、さらに多くの廃棄うどんが必要です。
(高松市下水道施設課/乃生実典さん)
「どういった反応が起こるかっていうのを検証しつつ、今後事業化に向けて課題を抽出して順調に事業化を進めていきたい」